まねしてはいけない ADA mp-1 リペア
ヤフオクでJunkなMP-1を入手しましたので修理の記録です。症状は「電源はいらず」でして今にして思えばこれは入札してはいけない症状でした。
故障個所発見
どうやらレギュレータICの絶縁保護シート劣化でショートしトランスを巻き添えにして故障したようです。

トランス交換と絶縁保護シート追加
もともとついていた絶縁保護シートは黄色いぺらぺらの物でしたので、いらないPC電源より絶縁保護シートひっぺがしレギュレータICの裏に配置します。ネジ部は絶縁ワッシャで締め込みます。

問題はトランスです。ラックに収まるサイズのトランスはなかなかありせん。しかもオリジナルは8V-E-8V、15V-E-15V、190Vのトランスです。
E-9v,E-12Vの薄型トランスを入手できました。15V-E-15VはE-12Vを両波倍電圧整流回路にして無理やり24V-E-24Vで突っ込みます。ダイオードを抜きJumperを這わせて改造します。
190Vのラック用の薄型トランスなどはおそらく特注でしか入手できないでしょう。そこで24V12V8V多層巻のトランスをヤフオクで買い直列でつなぎ合わせました。100/48V
これを逆に48Vに100Vを突っ込み190Vの代わりにしようという魂胆です。トランス2個仕様ですのでスペースがなく電源スイッチを撤去し何とか収まりました。

100Vで電源入らず120Vステップアップトランス経由でつなぐと電源が入り音が出ました。故障個所はやはりトランスとレギュレータ部分だけのようです。
そしてしばらく試したところ「ぶーん」と左のトランス(190v)がうなりをあげていました。触るとちょっと熱くこれ以上の連続使用は危険と判断し電源を抜きました。12ax7x2本ですので8Vラインが容量足らないかなと思っていましたが190Vラインが悲鳴をあげてしましました。
総括
あと2台保有してますので無理にこの個体を使う必要もなく、とりあえず音が出るまで修理してみました。薄型トランスは入手が難しいのでmp1は「電源はいらず」は手を出さないほうが良いかなと思います。modベースとして保管してます。またオークション入手のトランスは容量がわからずカットアンドトライで異常が出るか判断するしかないのがつらいところです。
ADA MP-2 リペア
ADA MP2が20分くらい弾いているとグラフィク液晶に[<<<<<<<<>>>><<<]のような文字が表れて操作を受け付けなくなりノイズが出る症状が現れました。
故障個所
どうやら液晶のバックライトが寿命でフリッカをだしてMCUがクラッシュしていたようです。バックライトをオフにしたところ症状がおさまりました。