ADA MP-1 コマンド解説
ADA MP-1 マニュアルに載っていない隠しMIDI_SYSEXコマンドとボタン操作による隠しコマンドがありますのでマニュアルのコマンドと合わせて確認してみましょう。
ボタン操作 隠しコマンド MP-1
Storeボタンを押して点滅させBankボタンを押しながら上記のコマンドボタンを押すとそのコマンドが入ります。なかでもよく使いそうな物は
BANK+1 プリセットの初期化をします。
BANK+5 表示しているPROGRAMナンバーのパッチをSYSEXで出力します。
BANK+6 すべてのパッチをSYSYEXで出力します。
BANK+8 プロテクトのON/OFFを切り替えます。
●それでは実際にBANK+5とBANK+6を当方のSysExBackUpToolで見ていきます。
BANK+5 表示しているPROGRAMナンバーのパッチをSYSEXで出力します。
19byteのデータがモニターに表示されました。これが1プログラム分のSYSEXです。
BANK+6 すべてのパッチをSYSYEXで出力します。
1415byteのデータがモニターに表示されました。これがすべてのプログラムパッチデータのSYSEXです。
ここまではプロテクトオフでも機能します。
ではここで得られたデータをOutputSysExEditorにコピペしMP-1に送ります。 この時ProtectOnになっていると拒否されますので送る前にBank+8でProtectOffにしてください。
MP1モニターにLOADINGと表示されパッチが上書きされます。これにてパッチデータのバックアップができました。
参考 Version 2.0 ADA MP-1 v1.38は実機を所有してないので未確認ですが上記で使えないコマンドもあるそうです。
ADA MP-1 MIDI SysEx 隠しコマンドとマニュアルコマンド
SysExコマンドもあり、いろいろと操作できます。これらのコマンドの前にBANK+8でProtectOFFをしてください。 SysExをbyte単位でみるとMIDI1チャンネルは0から始まりますので00になります。またMP-1のディバイスIDは01になります。 少々面倒なChkSumの計算はF0を抜かしたChkSum以前のコマンドを足して合計数に128で割った余りの数を128から引いた数です。この時その数値が128の時は0になります。
例えば16進数のF0 0D 00 0A 01 68 F7コマンドは10進数に直すと240 13 0 10 1 104 247で13+0+10+1=24 24/128の余りは24となり、128-24=104となります
F0
F7
※桁が足りないときは00を上書きしてください。
フルリセットコマンドです。
上記で指定NoのSysExもとれるようです。
上記でパラメーターの値をリアルタイムで変えることができます。
ここまではV1.38のコマンドです。
ここからはV2.00 V2.01のマニュアル非掲載の隠しコマンドです。V1.38で使えるかどうかは未確認です。
隠しコマンドでフルパッチを取得するときはF0 0D 00 0A 01 68 F7コマンドが使えます。得られたデータを本体にバックするとすべてのパッチが上書きされます。
隠しコマンドで、現在の値を取得するときはF0 0D 00 08 01 7F 6B F7コマンドが使えます。得られたデータを本体にバックしてもセーブはされずに音は変わりEdit状態になります。
他マニュアルには、エラーチェック系のコマンドもありますがあまり使うことはないでしょう。
参考 Version 1.0 ADA MP-1 Manual
以上ADA MP-1のコマンド一覧でした。保存、編集、LoadができるADA MP1PatchEditorもお試しください。