E-mu 0404 1212m 1616m 1820m Audio Bordシリーズ
当方の使っているオーディオボードはE-mu 0404 1212m 1820mでしてWindows7の頃の比較的古いボードでして、
当時はADコンバーターが旭化成やバーブラウンなどと搭載チップの優劣を競う風潮があり
その中でも某オーディオボードテストサイトで絶賛されていたシリーズでございます。
公式ドライバはWindows7までしかでてないのですが有志のマニアがWindows10までドライバを作制しており問題なく使用できておりました。
今回はインストール方法が少々特殊なドライバですのでその説明とWindows11までいけるのか今回試してみましたのでそのレポートになります。
E-mu 0404 1212m 1616m 1820m ドライバインストール
ドライバ自体は4ボード共用ですので同じやり方でインストールできるはずです。
今回は1212mをWindows11にインストールして見ます。
ドライバダウンロード
こちらのスレッドの中段の
rawl747さんの作成したドライバを使用しました。
古いドライバーは本家からSoundBlasterのドライバなどをかき集めて手動で一つのフォルダに集約したり手間がかかりましたが、
上記のドライバはワンパックになっていますので便利です。これをCドライブ直下のtempフォルダにおきます。
ドライバダウンインストール
次にEmuPMX_PCDrv_US_2_30_00_BETA.exeをクリックしドライバをインストールします。
この時スマートスクリーンの警告が出ることがありますが詳細より続行を押してください。
インストール後ディバイスマネージャで確認します。
ここに"E-MU E-DSP Audio Processor (WDM)"(ロングネーム) もしくは"E-MU E-DSP"(ショートネーム)とでますのでこれを記憶してください。
今回はテストでは"E-MU E-DSP"ですのでショートネームとなりました。
次にWindows11をセーフモードで再起動するためWindowsKey+Rで
ファイルを指定し実行を呼び【msconfig】と入力してください。
システム構成が立ちあがったらセーフモードで再起動します。
セーフモードで起動後WindowsKey+Rでファイルを指定し実行を呼び【powershell】と入力してください。
powershellにて下記コマンドでスクリプトの許可をします。
set-executionpolicy unrestricted -scope localmachine
次にC直下のtempフォルダへ移動します
cd c:/temp
デイバイスマネージャにて確認した名前がショートネームであった場合は下記コマンド
./EMU_Driver_Fix-ShortDeviceName_19.ps1
デイバイスマネージャにて確認した名前がロングネームであった場合は下記コマンド
./EMU_Driver_Fix-LongDeviceName_19.ps1
何やら一つエラーが出ましたが気にせず先に進みます。
次にセーフモード解除の為WindowsKey+Rでファイルを指定し実行を呼び【msconfig】でセーフモードを解除して再起動します。
再起動後ディバイスマネージャでドライバが有効になっていることを確認してください。
まれにここで無効になってることもあるようですので有効に変更してください。
EmuPMX_PCApp_US_2_20_00.exeをクリックしミキサーソフトをインストールします。
インストール後再起動してください。
再起動後成功するとPatchMixerが立ち上げることができるようになります。
Windows10で稀にありましたが再起動後失敗すると下記エラー表示が出ます。
Asioドライバインストール
上記でWindows系のドライバはインストール完了です。これからAsioドライバをインストールします。
WindowsKey+Rでファイルを指定し実行を呼び【regedit】を実行します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
レジストリエディタのアドレスに上記を入力して移動します。
AsioThk32Regの値をクリック CTASIO.DLL から CTASIO64.DLLに値を変更します。
C:\Windows\System32からCTASIO64.dllを検索しC:\Windows\SysWOW64にコピーします。
以上でAsioのドライバがインストールされます。
これにてドライバのインストール完了しました。
インストール失敗の考察と他留意点
インストール失敗の原因としてはおそらく海外はロングネーム日本などはショートネームのドライバであるため
海外のロングネームのドライバをインストールして失敗することが多いようでした。
ロングネームとショートネーム
Get-PnpDevice -FriendlyName "E-MU E-DSP Audio Processor (WDM)" | Disable-PnpDevice -Confirm:$false -Verbose $FilesToReplace = Import-Csv $PSScriptRoot\FilesToReplace_19.csv ForEach ($FiletoReplace in $FilesToReplace) { $SourcePath = $PSScriptRoot + "\" + $FileToReplace.SourceFile $DestinationPath = $FileToReplace.DestinationPath Copy-Item -Path $SourcePath -Destination $DestinationPath -Force -Confirm:$false -Verbose } Get-PnpDevice -FriendlyName "E-MU E-DSP Audio Processor (WDM)" | Enable-PnpDevice -Confirm:$false -Verbose
Get-PnpDevice -FriendlyName "E-MU E-DSP" | Disable-PnpDevice -Confirm:$false -Verbose $FilesToReplace = Import-Csv $PSScriptRoot\FilesToReplace_19.csv ForEach ($FiletoReplace in $FilesToReplace) { $SourcePath = $PSScriptRoot + "\" + $FileToReplace.SourceFile $DestinationPath = $FileToReplace.DestinationPath Copy-Item -Path $SourcePath -Destination $DestinationPath -Force -Confirm:$false -Verbose } Get-PnpDevice -FriendlyName "E-MU E-DSP Audio Processor (WDM)" | Enable-PnpDevice -Confirm:$false -Verbose
今回使ったパワーシェルスクリプトファイル(.ps1)を比べてみました。
他の有志のドライバは1段目がロングネームのままなので失敗するようです。
ここを書き換えると成功する可能性が高まります。
1616mと1820mブレークアウトボックスと1010PCIボード
1212mを持っておりましたのでアップグレード用に1616mのブレークアウトボックスを取り付けたのですが動きません。
1820mのブレークアウトボックスをつなげドライバ再インストールで動くようになりました。
調べてみますと1010PCIボードは2種類あるようでしてfirewireのポート付きは1820mが動きまして
1616mはfirewireポートなしの1010PCIボードが必要なようです
1820M + 1010 (firewireあり)
1616M + 1010 (firewireなし)
末尾にMが付く製品がありますがマスターグレードの略だそうでして
内部で使用しているICから違うようですのでできるだけM付きを選ぶ方がよいでしょう。
参考リンク Spcial thanks
KVR E-muボード スレッド
GroupDIY E-muボード スレッド